新海誠監督「君の名は。」の小説第六章の
あらすじを感想を交えて書いていきます。

第六章はあまりにせつなくて、ハンカチ必須
かもしれません。

まだ、第四章&第五章を見ていないという方
はこちらからどうぞ ↓

君の名は。小説のあらすじと感想をお届け! 第四&五章ネタバレ注意

君の名は。第六章『再演』

目を覚ますと三葉の体になっていた瀧。

「三葉だ・・・」

もう二度と出逢うことさえもなかったかも
しれない奇跡に涙が止まりません。

入れ替わったのは
ティアマト彗星が落下する日の朝。

目に映る四葉も婆ちゃんもまだ生きている!

あまりの嬉しさで、祖母に喋りかける
三葉の姿をした瀧に対し、婆ちゃんは一言、

「あんた、三葉やないんか?」

婆ちゃん、知ってたの?と
驚きを隠せない瀧。

「ワシも少女の頃に、不思議な夢を見とった
 覚えがある」

「いや夢というよりは、別の人生だった。
 ワシは知らない町で、知らない男になって
 いた」

三葉と瀧が今体験しているものと全く同じ。

(どうやらお祖母さんだけではなく、お祖母
さんの母や、三葉の母も体験したことが
あったそうです。)

今日のような、厄災を回避するためにいつし
か備わった、宮水家の巫女の力。

そして、

「宮水の人たちの夢はすべて、今日の為に
 あったのかもしれない」

そう考えた瀧は、婆ちゃんに今日の夜、
隕石が落下することを伝えます。

しかし、入れ替わりの夢は信じても隕石落下
については、全く信じてもらえません。

瀧だけが信じている真実。

信じてもらえなくても絶対にこの町の人達を
死なせないと決意し、学校へと向かうのでし
た。

学校で作戦会議

一人では無力。
そこで誰かに協力を求めるため、
サヤちんとテッシーにも、

「このままだと、今夜みんな死ぬ!」

と今日の夜に起こる真実を伝えます。

二人ともそんな簡単には、信じてくれないと
思いきや、テッシーは信じてくれたどころか、
結構乗り気。

しかし、サヤちんは一筋縄ではいきません。
どうにかしようと色々と思考し、思いついた
行動が、自分の財布の中に入っているお金で

「好きなもの買ってきていいから、
 話だけ聞いて!」

というもの。

普段はお金に厳しい三葉のまさかの行動に
サヤちんは耳を傾けてくれることに。

そしてサヤちんが買い物に行ってる間に、
まずはテッシーと二人で、今日の夜の段取り
を決めることに。

そして二人で思考を巡らしている間に
サヤちんが買い物から帰宅。

ありったけのおやつを肴に、作戦会議を再開
します。

最終的に行きついた方法は、防災無線をジャ
ックし、学校の放送室から避難誘導をしよう
というもの。

3人はそれぞれの役割を果たすため、準備に
とりかかります。

父親のところへ

三葉(瀧)は、町長であるお父さんを説得
するという重要な責務。

町長室にいる父に会いに行き、皆にも教えた
ように、今日の夜に彗星が落下することを
伝えます。

しかし、それを聞いた父は

「本気でそれを言っているなら、お前は
 病気だ。」

と、突き返します。

「市内の病院で診てもらえ。」

と、本気で娘を病人扱いする父に
憤りを感じる三葉(瀧)。

瀧本来の喧嘩っ早さがでたのか、

「バカにしやがって」

と、一言呟いた後に、
父のネクタイをねじりあげます。

普段は絶対に見せないであろう
娘の行動に困惑と驚きを感じる父。

そして、一言。

「お前は、誰だ・・・?」

瀧の説得は失敗に終わります。


とぼとぼと坂道を下る三葉(瀧)。
そこで帰宅中の四葉と出会います。

説得ができず、若干パニックになる瀧は、
四葉に、

「婆ちゃんを連れて、町から出て!
 ここにいちゃ死んじゃうんだよ!」

と、言います。

あまりにも普段からかけ離れた姉の姿に
四葉は、

「しっかりしてよ!昨日は急に東京に行って
 しまうし、このところずっと変やよ!」

・・・東京?

違和感を覚える瀧。

四葉にさらに詳しい話を聞こうとすると、
それを遮るように、向こうからサヤちんと
自転車に乗ったテッシーが、こちらに向か
ってきました。

「オヤジさんとの話、どうやった?」

テッシーの問いにうまく答えることができ
ない三葉(瀧)。

父に言われた「お前は、誰だ?」という
言葉を思い出します。

本当の三葉だったら良かったのか?
三葉は今どこにいる?

三葉は昨日、東京に行った・・・。
昨日とは一体いつだ?

三葉はどこにいる?
今、俺はどこにいる?

様々な疑問が頭の中を駆け巡ります。

そしてふと、入れ替わりが起こった際に
倒れた場所を思い出します。

山の上のご神体。

「そこに・・・いるのか?」

そこに行けば三葉に会える、そんな気がした
瀧は、テッシーの自転車を借りてご神体の元
へと向かうのでした。

よみがえる記憶

一方、ご神体の方では、瀧の姿をした三葉が
目を覚まします。

ぼんやりとしてはっきりとしない自分自身の
記憶を何とか思い出そうとする三葉。

祭りばやし。浴衣。髪を短くした自分の顔。

そして彗星を見ていたことを思い出します。

山の斜面を登り切る瀧の姿をした三葉。
しかし、眼下の風景を見ると、あることに
気が付きます。

・・・糸守町がない・・・。

そして、三葉は一つの真実に辿り着きます。

「・・・・私、あの時・・・」

洪水みたいに流れ込んでくる瀧くんの記憶。
一つの町を滅ぼした彗星災害。本当は三年も
未来の東京に暮らしていた瀧くん。その時、
もう自分はいなかったこと。

「あの時、私は・・・死んだの・・・?」

そしてシーンは、三葉の姿をした瀧に
戻ります。

あることを考えつつ、山道を自転車のペダル
を漕ぎながら登る瀧。

そう、三葉のこと。

俺たちは今も一緒にいる。

体と記憶と感情は分かちがたく、ムスビつい
ている。

と、さっきから、体の内側から聞こえてくる
三葉の声。

たきくん、瀧くん・・・。

ついに瀧は、あの日の三葉の記憶を思い出し
ます。

それは、3年前。
三葉が急に東京に行きたいと言い出し、
実際に訪ねてきた時のこと。

瀧に出会えた時のことを考えながら、
山手線、都バス、歩き、電車、歩きと
乗り換えては歩き、瀧と奥寺先輩のデートの
場をあてもなく探す三葉。

こんな風にやみくもに探し回っても会えっこ
ない。

でも、確かなことが、ひとつだけある。

私たちは、会えばぜったい、すぐに分かる!


時刻は夕陽が沈む頃。歩き疲れて駅のベンチ
に座り込む三葉の前を横切る黄色い電車。

そして、ついに今、目の前を通り過ぎた電車
の窓に彼の姿が!

停車した電車に乗り込み、三葉は彼を探しま
す。

そして、一人の少年を前にして、どんな風に
声をかければいいのかとまどいますが、思い
切って、笑顔を作って、声にだします。

「瀧くん」

三年前のまだ中学生だった瀧は、突然名前を
呼ばれたことに驚いて

「え」

「あの、私」

「え?」

「・・・覚えてない?」

と、不安を感じつつ、必死の笑顔で声をかけ
る三葉。

それに対し、瀧は

「・・・誰?お前」

と、言います。

たまらなく悲しくなる三葉。

気まずい空気が流れ、もうこの場所にはいら
れないと、次の駅で降りようとする三葉に

「あのさあ!」という瀧の声。

瀧はこの時、説明のつかない衝動に突き動か
され、声を上げます。

「あんたの名前は・・・」

すると三葉は振り向き、後ろ髪に結っていた
組紐をほどき、それを瀧に差し出して叫びま
す。

「みつは!」

瀧は思わず手を伸ばし、組紐を掴みます。

「名前は、三葉!」


3年前の出来事を完全に思い出した瀧。

あれだけの思いを背負って東京に来て、
そして決定的に傷つき、町に戻り、髪を
切った三葉。

その時の事を思うと胸が詰まります。

ついに奇跡が・・・!

もう一度、三葉と逢うために、どろどろに
なりながらも必死で山頂を目指す瀧。

そして、ついに到着。

「三葉ぁー!」

ありったけの声で叫びます。

すると、その声は三葉の元へと届き、
それに応えるように三葉も

「瀧くーん!」

と叫びます。

お互いに聞こえる声。
姿を捉えることはできないが、間違いない。
ここに絶対いる!

こうやって立ちつくす間にも、時間は刻一刻
と過ぎていきます。

空はまだ輝いていても、地上は淡い影にすっ
ぽりと包まれ、ピンク色の間接光が周囲に
満ちる時間帯。

黄昏。カタワレ時と呼ばれるその時間は、
この世ならざるものに出逢う時間。

そして、声が重なります。

雲を見ていた目を正面に戻すと、そこには
求めていた人が!

(この時はカタワレ時の空間なので、三葉は
三葉として、瀧は瀧として、自分の体で向き
合っています。)



「三葉」

そう呼びかけると、三葉の目は、みるみる涙
があふれだします。

「・・・瀧くん?瀧くん?瀧くん?」

そう繰り返しながら、瀧の腕をぎゅっと
掴んで

「・・・瀧くんがおる・・・!」

ぽろぽろ大粒の涙をこぼす三葉。

やっと逢えた。本当に逢えた。

「お前に、会いに来たんだ」

ようやく逢えた二人は、入れ替わった時のよ
うに、これまで言いたかったことを言ったり
して会話が弾みます。

そんな中、三葉は瀧の手首に巻いてある組紐
に気付きます。

「ああ、これ」

瀧は手首から組紐を外しながら、

「お前さぁ、知り合う前に会いに来るなよ・・・
分かるわけねえだろ」

ほら、と三葉に手渡します。

「今度は三葉が持ってて。」

「うん!」うれしそうな笑顔になって三葉が
応えます。

それからも、いろいろと交わす会話にお互い
おかしさが止まらない。

楽しくてたまらない。

しかし、楽しい時間にも終わりは近づいて
きます。

まだまだずっと一緒にいたいのに、そろそろ
カタワレ時が終わる・・・。

最後に、今日の夜に彗星が落ちることを三葉
に伝えます。

「まだ、やることがある。聞いて。」

瀧は、テシガワラとサヤちんとの計画を説明
します。

「うん、やってみる」

真剣に頷く三葉。

もう、ほとんど夕陽が消えつつある最後の
最後に

「目が覚めてもお互いわすれないようにさ」

ポケットからサインペンを取り出しながら

「名前書いておこうぜ」

お互いの手に自分の名前を書いておこう
という話に。

瀧は三葉の手に書くことができたものの、
三葉が書こうとしたところで、夜がやって
きてしまい、三葉の姿が消えてしまいます。

「え・・・・?」

目の前には誰もいない。

「三葉?おい、三葉?」

気が付けば、瀧も現実の姿に戻っています。

右手を見ると組紐はもうありません。

手のひらには、書きかけの細い線が一本だけ
短くひかれています。

「・・・言おうと思ったんだ。」

「お前が世界のどこにいても、俺が必ず、
 もう一度逢いに行くって」

忘れないように何度も口に出します。

「きみの名前は、みつは!」

「みつは、みつは、君の名前は三葉!」

「君の名前は・・・。」

言葉の輪郭がぼやける。

そして、

「お前は、誰だ・・・?」

絶対に忘れないと心に誓った名前を
瀧の中から消えていく・・・。

大事で、忘れてはいけない人。

なのに、どうやっても思い出すことが
できない。

悲しさも愛しさも、感情すらも消えていく。

しかし、瀧の中には一つだけ消えないものが
ありました。

それは”寂しさ”

この先に俺に残るのは、この感情だけなんだ
と知ります。

そして、瀧は強くつよく思うのです。

いいだろう。
俺はこの寂しさだけを携えて
全身全霊で生き続けてみせる。
納得なんて一生絶対するもんか!

瀧は最後にもう一度だけ、夜空に叫びます。

「君の、名前はーーー?」

こだまとなって響くその声は、少しずつ小さ
くなり、やがて無音となるのでした。

まとめ

「君の名は。第六章」で、入れ替わり能力
が代々、宮水の女性に授けられた力だった
事がわかりました。

一葉、二葉、三葉が体験したということは、
四葉もそのうち誰かと入れ替わったりする
のでしょうか?

そして、作戦を進めようとする中で、
ついに出逢うことができた三葉と瀧。

死んだと思われた人と再び入れ替わることが
でき、こうして顔を合わせることができたっ
てすごい奇跡ですよね!

カタワレ時という時間に起こった、夢とも現
実とも言い難い、時空を超えた空間の出来事

そしてまた困ったことに、お互いの存在自体
の記憶が消えていってしまうというのが、
なんともせつなすぎます。

はたして現実の世界で、いつか二人は出逢う
ことができるのか?

それは「君の名は。第七章」以降に続くと
いうことでしょうね。

しかし、その前に作戦を成功させないと!

うまくいってほしいです。

この調子で、次は「君の名は。第七章」を
読み進めてあらすじと感想をまとめていこう
と思います!

新海誠「君の名は。」小説のあらすじと感想です!第七章ネタバレ注意へ