新海誠「君の名は。」の原作小説第七章の
あらすじについて、感想を交えて書いて
いきます。

まだ、第六章を見ていない
という方はこちらからどうぞ↓

小説「君の名は。」のあらすじと感想をお届け!第六章ネタバレ注意

君の名は。第七章『うつくしく、もがく』

瀧の名前を繰り返しながら、獣道を
ひたすら走る三葉。

・・・大丈夫、覚えてる。絶対に忘れない。

すると視界に入ったヘッドライトの明かり。
原付バイクに乗ったテッシーです。

「今までどこにおったんや?」

叱りつけるような声。

後できちんと説明すると約束し、テッシーの
後ろに乗ります。

向かう場所は糸守変電所。

作戦内容は、まず爆薬を使って送電塔を
壊し、町に停電を起こします。

そうすることによって、学校はすぐに非常用
電源に切り替わり、放送機器も使えるように
なるので、そこで町の防災無線を乗っ取って
学校から役場の放送のように町中のスピーカ
ーを使って避難指示をだすという作戦です。

いよいよ作戦決行

糸守変電所に到着した二人は、作戦通りに
テッシーが用意していた含水爆薬で送電塔
を爆破。

巨大な送電塔が傾き、町中の明かりが消え、
停電が起こります。

そして次は、夜の学校の放送室で一人待って
いる、サヤちんの出番。

不安で泣きだしそうになりながも、ここで
作戦を失敗させるわけにはいきません。

突然、湧き上がるように町中のスピーカー
からサイレンの音が響き渡ります。

ゥウウウウウウウゥゥゥ・・・・。

サヤちんだ。防災無線を乗っ取ったんだ。

「こちらは、町役場です。
 糸守変電所で爆発事故が発生しました。
 さらなる爆発と、
 山火事の危険性があります。今すぐ、
 糸守高校まで避難してください。」

停電の合図とともにサヤちんは、勇気を
出して作戦通りの文面を読み上げ、避難
を促します。

この放送を聞いて、すぐさま宮水神社で行わ
れている祭り会場へ向かうテッシーと三葉。

案の定、人々の不安なざわめきであふれて
いました。

そこで大声を出し、避難誘導を始める二人。

「逃げろ!山火事になっとる、
 ここは危険やぁ!」

「逃げてください、山火事です、
 逃げてください!」

この声に後押しされるように避難する
町人たち。

しかし、全員が全員、耳を傾けてくれるわけ
ではありません。

屋台の脇でのんびり座り込む人、立ち話を
楽しむ人。

「こりゃ、全員はとても動かせん!
消防を出してもらって、避難誘導せにゃ。
お前、役場に行って今度こそ町長を・・・。」

テッシーが焦るような声を出し、三葉に
呼びかけますが、何だか様子が変です。

「おい、三葉どうした・・・?」

「・・・ねぇ、どうしよう・・・?
 あの人の名前が思い出せんの・・・!」

今日の夜の真実を教えてくれた“あの人”
三葉は瀧の名前を思い出せなくなって
いました。

でも今は、そんなことを考えている場合
ではありません。

彗星の落下はもうすぐというところまで
迫ってきているのです。

テッシーは怒りの声をぶつけます。

「知るか、あほう!周りを見ろや!
 これは全部お前が始めたことや!
  行って、オヤジさんを説得してこい!」

テッシーの熱い言葉に我に返った三葉。

そうだ、これは私だけではなく、
“私たち”が始めたこと。

大丈夫、まだ間に合う。

誰かに強く言われたその言葉を、三葉は
走りながら口の中で繰り返します。

作戦が大ピンチ!

防災無線の放送に突然、ガチャリと扉の開く
音が混ざります。

きゃっ、とサヤちんの悲鳴とともに聞こえる
男性何人かの声。

「お前、なにしとるんや!」

「早く切りなさい!」

その後、防災無線はぷつりと途切れました。

「サヤちん・・・!」

三葉は思わず声を上げます。

と、防災無線から再び声が。

「こちら糸守町役場です。」

それは聞き覚えのある、町役場の放送担当の
おじさんの声。

「ただいま事故状況を確認しています。
 町民の皆様は、慌てず、その場で待機
 して、指示をお待ちください。」

まずい状況になり、焦る三葉。

待機じゃだめだよ!
こんな放送やめさせなくちゃ!

近道を使い、役場へと急ぎます。

美しく、もがく

斜面を下りきり、もう脚に力が入らず、
ふらふらになりながらも三葉は走り続け
ますが、湖に映った二本の光る尾に
違和感を感じます。

空を見上げると、彗星が二つに割れて
いました。

「・・・割れとる!」

二つに割れた彗星が、三葉の寂しさを
浮かび上がらせます。

・・・誰、誰。あの人は誰?

忘れてしまった人の名前をひたすら頭の
中で考え、全速力で走ります。

・・・大事な人。忘れちゃだめな人。
忘れたくなかった人。

・・・・君の、名前は?

三葉は、勢いをつけすぎてしまったせい
か、つま先がアスファルトのくぼみに
はまり、転んでしまいます。

顔をぶたれる衝撃と、体が回転し突き
刺すような痛みが広がり、視界が回り、
そして意識が途切れてしまいました。


「目が覚めてもお互い忘れないようにさ」

あの時君はそう言って、

「名前書いておこうぜ」

私の手に書いたんだ。

倒れたまま目を開き、握った右手を
少しずつ開いていきます。

なにか、文字がある。

するとそこに書かれていた言葉、

すきだ

息が、一瞬止まります。

三葉はゆっくり立ち上がり、もう一度
手のひらを見つめ、泣きながら、笑って
言います。

・・・これじゃあ、名前分かんないよ・・・。

そして、もう一度全力で走り出します。

もうなにも怖くない。
もう誰も恐れない。
もう私は寂しくない。

やっとわかったから。
私は恋をしている。
私たちは恋をしている。
だから私たちは絶対にまた出逢う。

だから生きる。私は生き抜く。
たとえ何が起きても!

山頂にいる三年後の瀧

一方、岩だらけの山頂で一人立ちつくす
瀧は、三年前に糸守町に彗星が落下した
時のことを思い出していました。

ふと見た手のひらに、書きかけの一本の
線があります。

「なんだ、これ?」

つぶやきながら、

「俺、こんな場所でなにしてたんだ?」

ここで、「君の名は。第七章」が終わります。


※おまけ
「君の名は。第七章」には彗星が落ちる
日の当時の瀧の様子も少し載っていたの
で、あらすじをお伝えしときますね。

まだ中学生だった瀧は、父親と二人暮ら
しで、その日も一緒に作った夕食を食べ
終えテレビを観ています。

その日のテレビは、彗星接近のニュース
で持ちきりで、瀧は星や宇宙にはそれほ
ど興味はないのですが、それでもあまり
のスケールの大きさにゾクゾクして、
単純にすごいと思っています。

「俺、ちょっと見てくる!」

マンションの階段を駆け下り、近所の
高台で夜空を見上げます。

そこはただ、ひたすらに美しい眺め
だったのでした。

――――――ここまで。

中学生だった瀧は、その日も普通に生活
をしていただけって感じで、まさか三年
後の自分がこの彗星が落下する町を助け
ることになるなんて、この時は想像も
してなかったんだろうな~って思いま
した。

まとめ

新海誠監督の小説「君の名は。第七章」
のあらすじ(ネタバレ)をお届けしま
したが、この章ではテッシーが大活躍
で、とても頼もしく感じました。

サヤちんも、落ち着いてがんばって
ましたね。

まだ、町を救えたのかどうかというとこ
ろまでは、わかりませんが、きっと
大丈夫なはず!

そう信じて、次は「君の名は。第八章」
を読み進めて、またあらすじをまとめて
いこうと思います。

次回は、いよいよラストです。

どんなクライマックスが待っているのか
とっても楽しみです!

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